男性の育児休暇を推進するという声は過去から上がっていたが、一向にしてその取得率は上がっていない。そのことについて触れている記事もある。
政府の2020年までに男性の育児休暇取得率を13%まで引き上げる!と言っていても、
2019年7月現在でも6%台・・。
これじゃ、取っている方がマイノリティだ!とう状況を今も打破できない。
昭和、平成の時とは違い、現在の日本は前人未踏の少子化スパイラル。
令和に入って、ようやく一つの流れが整おうとはしていますが・・。
今後の日本では、
「一人一人の子供がそれこそ宝にもなろうというのに・・」
「子供達にglobalで戦っていける土台を作らなければならないのに・・。」
「今後の子供はAIや移民と仕事を争っていかなければならないのに・・。」
俺自身ノンビリ働いていていいものなのか?という自問自答をしていました。
そして私は育児休暇取得を決断しました。
でもこの育児休暇は取る男性にとってスキル上ハンデになるのだろうか?
その観点から検討してみたいと思います。
【男性が育児休暇を取ることで磨かれるビジネススキル】
①時間管理能力と段取り力
育児休暇を取得したら楽なのか?という事を過去記事に書きました。
はっきり言って仕事している方が楽と思えることがあるくらいです(笑)
それくらい時間管理(タイムマネジメント)をしておかないといけない。
【朝】5:00~12:00
朝5時起きで記事作成(子供が寝ている間に)
朝食準備、子供の食事介助(要介護)、皿洗い(洗いながら夕食の検討)
保育園準備、子供の歯磨きと着替え、自分自身の準備、庭の水やりに新聞取り、
保育園に登園、洗濯と掃除、ちょっとコーヒーブレイク、昼食準備と昼食
【昼】12:00~16:00
皿洗いからスタート、買い出しと仕事や個人ワーク、
洗濯物取り込み、夕食仕込み、
段取りよければ、ブログ記事や情報収集の時間確保
【夕方~夜】16:00~22:00
保育園に迎え、公園で遊ばせる、自宅帰って夕食作る、子供の食事介助、風呂、着替え、歯磨き、絵本読み聞かせラッシュ、寝かしつけ・・
これをルーチンでこなすのは、一つのプロジェクトを動かすのと同じ段取りを検討しれ置かねばなりません。これはマジできついです。
②継続力と忍耐力
上述した内容を毎日こなさなくてはなりません。途中で投げ出したらネグレクトです。
あれこれ考えている内に次のスケジュール(納期)が迫ってきます。コレに耐えながら当たり前のルーチンワークを継続的にこなさなければなりません。(子供に飯はまだか~~!!と言われながら夕飯作るとか・・ツラいね・・)
おそらく育児休業が明けた後にプロジェクトに参画すると、せかせかして手と足が動き始めるでしょう・・。
様々なビジネス書にも、Planを立てて実行する事も大事ですが、サイクルを継続的に回すことが重要であると指摘されています。
③表現力・コミュニケーション力
仕事でのプレゼンスキルや交渉術において、表現力は必須です。家庭内で旦那の尊厳を勝ち取るのは、昭和のような「オトンは背中で語る」では通用しにくくなっています。
やはり「言葉」と「表情」でパパが表現をしていかなければなりません。
ビジネス上でも「何をどういう目的で表現するか?」は重要になるはず!
家庭内ではパパが表現力を活かす事でどういうメリットがあるでしょう?
⇒妻や子供への言い回し(家庭内チームワークを円滑にするために)
⇒皆にどうなってほしいか?夢と希望を語るパパ(チームビルディング)
⇒家庭内での会話を増やす(子供の語彙力、コミュニケーション力の向上)
⇒将来のパパの面倒を見てもらえやすくなる?(Give and take💧)
等が考えられるでしょうか?
家庭内で妻に対して気の利いた事を言えるスキルを身につけられるのは育児期間中がダントツでしょう。何よりも妻と同じ土壌に乗って話もできるので共通のテーマでの表現力も磨かれます。そして子供に対する表現力も重要です。赤子をあやしたり、幼児に物ごとを教える際のリアリティさには表現力はマストスキルです。
意識することなく振る舞えるようになれば仕事での立ち振る舞いも変わるはず。
④交渉力・渉外力
子供に関連する方々や近隣住民への対応、また子供が生まれたことで親族への対応も必要になってきます。仕事を続けてストレスにさらされ、家庭のことがないがしろになっていては、共通の話題も見いだせなければ、今の家庭の状況を冷静に判断することもできなくなります。そうなると家庭崩壊の一歩を歩むことに!?
そうならないためにも、家庭内外の交渉術は必須です。コレに紐付くスキルとしてはコミュニケーション力と表現力となってくるでしょう。
この交渉力が磨ければ、家庭内でのお小遣い賃上げ要求に有利!職場復帰後に父親の面子も保ちつつ頑張ることができるかも!?もちろん業務における交渉術も増す事でしょう。(育児期間中のあの交渉に比べれば・・どんなに楽か・・。と思えたら無敵かもしれません)
⑤新たなビジネスアイデアの創出
育児期間中に色々と今後の展開やら復帰後のキャリアも考えることもできます。
それ以上に、育児期間中に得た情報が今後の自分のビジネスのあり方を変えるかもしれません。アイデアは掛け合わせの創出です。
つまり「自分のビジネスに関わるアイデア」×「外部のアイデア」が、
今までに誰も到達していない「オリジナルのアイデア」になる可能性が高いのです。
となりやすいわけです。なんだか真面目くさくなってきましたが、
色々な角度でのアイデアの混ぜあわせが重要と言うことですね。
私も「既存のビジネス」×「男性育児休暇」で色々アイデアを模索しています。
思考の広がりも体感ができて非常に楽しいです。
そして実ったときには、新たなビジネスチャンスを得られるかもしれません。
はっきり言って、まだまだスキル向上につながる物はあります。
長くなりそうなので、まずはここで小休止。
たしかに仕事を残った同僚や社員に押しつけるのは心苦しい物があります。
ですが、「今後減っていく子供を無事に大成させること」が最も大きな業務です。
それだけではなく子育てで苦労した経験はビジネスでも多いに役立つでしょう!
ところで・・。
世の中のママさんに会社のプロジェクト任せたら結構いい線行くんじゃないですかね?
無意識のうちにこれらのタスクをこなしており、それを苦労しながらも継続している。
有能な人材は実は家事をになっている「奥様方」なのかもしれませんよ・・。
身近に強烈なライバルがいるなぁ・・。😰