「モーツァルトエフェクト」
当初、第一子出産時に妻が妊娠しお腹に赤ちゃんがいるときから聴かせ続けていた。
当時は自分自身、疑心暗鬼でほんとかな~と思ってました。ただ無害だろうし、コストがかかる訳でもないからいいや・・と思いながら、当時色々と調べた備忘録をストーリー風に書きます(笑)
「結論から言うと、音楽は関係があるかもしれないが、モーツァルトは関係ない」です
【一連の経緯】※引用は主にwikipedia
過去、モーツァルトを聴くと「頭が良くなる」「IQが上がる」「情緒教育になる」と言うことで流行っていた。
元をたどればこれは1991年のアメリカの耳鼻科医(アルフレッド・トーマス)の報告からスタート。Alfred Tomatis, Pourquoi Mozart?, Fixot (Paris), 1991. ISBN 9782876451070.
そして、一般には、1993年にカリフォルニア大学の心理学者フランシス・ラウシャーがNatureという最高権威の論文雑誌に投稿したことから広がった。
"Music and spatial task performance", Nature 365, 611 (1993).
この論文でモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、空間認識テストにおいて高い成績を示した。ただしこの効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけに見られる限定的なものであることを報告した。この効果は「モーツァルト効果」と名づけられ、新聞等で広く報道された。
アメリカのドン・キャンベルは「The Mozart Effect」を商標として登録し、翌1997年から一連の著書やCDでモーツァルト効果を大々的に宣伝し始めた。ひどいことに研究結果を拡大解釈し、モーツァルトの楽曲を聞くと心身の健康や創造性が向上し、エイズや糖尿病、各種アレルギーにも効果があると宣伝したようです。売れりゃなんでもいいのかと💧
一時期さらにエスカレートし、1998年当時のジョージア州知事 は、議会内でベートーヴェンの「歓喜の歌」を流しながら、州内で生まれたすべての子供にクラシックCDを贈るために 105,000 ドルの予算を議会に対して請求、同様の法案はテネシー州でも提出された。という経緯があるほどまで社会的な影響を持った。
この点を解明すべく1990年代後半から様々な研究がされています。1998年にはラットを迷路に入れて、「2台のピアノのためのソナタ」を聞かせたラットは他の曲を聞かせたラットよりも早く迷路を抜け出した事で、モーツァルトの楽曲は脳を直接刺激しているとした報告を出しました。"Improved maze learning through early music exposure in rats.", Neurol Res. 20, 427-32 (1998)
一方で1999年、同じNature誌ではモーツァルトの楽曲以外でも生じることが報告。
"Prelude or requiem for the 'Mozart effect'?", Nature 400, 826-827 (1999)
ドイツ教育省は様々な分野の研究者を集めて検討をすすめ、2007年に「モーツァルト効果は存在しない」と結論づけた研究結果を発表し、音楽を聞くだけでは知能が発達しないことを示した"Mozart doesn't make you clever", news@nature.com, 2007年4月13日
ここで一つの論争は終わり、モーツァルトエフェクトは効果が無いとの事でエビデンス上で決着がつきました。
以上が主な経緯です。
しかし実際に音楽を聴いてIQが高まったというのも事実のようです。
それではなぜ音楽を聴くことにより子供達の発達にのような影響があるのか?
長いので次回以降検証してみたいなぁと思います。(変な回し者ではありません😚)
個人的には「音楽」は子供にとって「何らかの影響」をもたらす事には間違いが無いのかもなと実感しています。それは自分自身の子を見ていて、言語発達や暗記力(言葉の意味はわかってない)の発達と音楽に相関がありそうだからです。
一方で、多動で集中力が無く落ち着きがない。情緒教育でモーツァルトとかシューベルトとか聴かせていたのになぁ。。
こっちを聴かせていたら何か変わっていただろうか?😚
個人的にはめちゃくちゃ気になる本だ。読んでみようかw
音楽による影響?それとも単なる気質?または環境因子?
(保育園行くとか色々な人に触れるからとか?うるさい環境?静かな環境?)
などなど様々ありますが、うちではどうも「でこぼこの発達特性」のうち、
言語と暗記に今のところ力を発揮してくれているようです。
偉人は昔から幼少期は発達的に個性があったものなぁ・・(遠い目)
さてと今日も家事と育児とお仕事を頑張ります!