100年時代を生きていく上で、最も大きなラスボス的存在・・。
それが「認知機能の低下」(認知症)である。
過去、ボケとか痴呆症とか普通に言われていたが、差別用語の一環と言うことで、
認知症に統一されたのももう昔の話。(詳しくは下記を)
この認知症とどう向き合っていくかが今後の100年健康生活に大きく関わる。
そこでチェックしたいのが下記の報告。nature neuroscienceの4月号に掲載されている
「脳循環リズムの動機により高齢者の作業記憶を向上させる」だ。
加齢に伴う作業記憶の低下は認知機能の低下として出てくる。これを脳を特定のリズムで刺激することで作業記憶の低下を回復できるという報告だ(脳の側頭野と前頭前野)
42人の若年者(20~29歳)と42人の高齢者(60~76歳)において特定のリズムによる脳刺激を行った群と行わなかった群とに分けて作業記憶調査を行った。
こちらの論文のFig.3をみると
となっていて、真ん中の高齢者は作業領域野は活性化されていない状態が刺激を加えることにより若年者のように活性化状態にリカバリーされている。
このeffectは活性化されてから50分持続していたとの事。
継続的な刺激をどう考えていくか?またベストな脳波は?再現性はとれるのか?など多方面のさらなる検証は必要になれど、いつかは認知症改善のために役立つ可能性がある。
今後の展望次第だが、「あ、ちょっと物忘れしそうな感じだから脳波あててくるわ~」
とかいう会話が当たり前になるのかもしれない。
以下の書籍もリアルな時代を指し示しているのかも。
特定の脳波というのがこの書籍の脳波と一致しているのならば、
科学的に作業効率を改善する事を後押ししている。
現段階で日常生活で実際に活用できる方法とも言えそうだ。
※著作権の問題があるため、具体的な方法は購入して見てみてくださいね