人生100年時代にむけた育児計画@育児休業パパ

40代の医療関係の仕事をしているADHDのパパ、ASDのママ、そしてHSCの長女(3歳)と期待の新人(次女0歳)が今後の100年時代を生き抜くためのアイデアや育児計画を検討していきます。晩婚化や男性の育児休暇も重要視される中、このワークライフアンバランスなブログがどこまで参考になるかわかりませんが突き進んでいこうと思います。娘たちが結婚することには後期高齢者になっていそう・・。そのためアクティブな後期高齢者になるための人生計画を立てていきます。

【科学的検証】子供はいったい何歳から寝かすべきか?海外と日本の違い

0歳と3歳を育てていると・・。夜な夜な夜泣きのハーモニーを奏でてくれる。

0歳が「ほぎゃー」と泣き、ママが寝付かせてくれたと思いきや・・

悪夢を見ているのか?3歳児が「うぎゃー!」と怒鳴り声、金切り声を上げる始末。

 

ママもパパも共働きで、明日の朝も子供たちの世話をして仕事(戦場)に出向かねばならない・・。1分1秒でも長く寝たいのだよ・・。

こういうやり取りを始めて、もう3年近く・・。0歳児が加わりさらに勢いを増す。

40代の夫婦のカラダはボロボロさ(笑)

 

それはそうと、いったい子供はいつから一人で寝てくれるのか?

実は、子供たちの部屋はすでに確保している。(当分使う見込みは無いが)

一人で寝てくれるのならば、とっとと寝て欲しい・・!!と思ってしまう。

 

ただ、一人で寝る事は情緒的にどうなのだろうか?

そもそも、ママが側にいないと「マンマあぁあああ」と言って大泣きするくらい・・。

一人で寝させることそのものがリスクにも感じる・・。

 

そう思って徹底的に調べてみました(自分のためにもw)

 

まずはリアルな情報から。

ママパパからの実際のアンケート調査

実際のアンケート形式で何歳から「ひとり寝」させているのかを100人のママパパさんにアンケートを取っているサイトがありました。

これによると、最も多かった年齢として

①小学校入学時(5~6歳くらい)

②10~11歳頃

となってはいます・・が、住環境によって変わるかもしれません。

狭い寝床だったら、子供の方から「いやだ!一人で寝る!」となるかもだし。

もし兄弟姉妹がいたら、相部屋にして二人でおねんね・・もあるでしょう。

基本、子供の自主性を重んじているようではありますね・・。

子供から言い出してくれるという事がまずは重要なのでしょうね。

 

②日本と海外の違い(赤ちゃんから一人寝んね)

海外は赤ちゃんの頃から一人ねんねさせる傾向があるとよく言われている。

特にフランスでの例が良く話題になっているようですね。

 

フランス人はその性質からか、「自分たちの幸せ」を追及しているので、

①赤ちゃんの夜泣きなどで煩わしさを感じたくない

②自分もそうだったので問題は無い

③そもそも人に子供を預ける事も問題視していない

④適度な育児で後は子供の「自立心」に期待

というような点からも子供を赤ちゃんのうちから別室で寝させるようです・・。

 

日本文化とは大きな乖離があるなぁとは改めて思います。

ただ、日本ではまだまだなじまないこのフランス流。

実際にどうするのか?という方法については諸説あります。

1)ファーバーメソッド

ボストンの小児科医(小児睡眠障害センターの創設者)のリチャード・ファーバーは、 子供の睡眠の第一人者であり、物議を醸す専門家として知られています。
そのファーバーが提唱している方法は・・

赤ちゃんは本来3~5ヵ月時点で一人でも寝れるような適性を持っているとの事。
就寝前に愛情のある接し方を行う前提の下、赤ちゃんをベッドに置いて15分間置いておきます。寝付かず泣いていても15分間は近寄らない。
この繰り返しにより、本人寝る事を学んでいくとの事です。
「 "progressive waiting."」と書かれていますが、泣いていてもすぐに慰めずに赤ちゃんをあやしたり授乳したりしないようにするのがポイント。
個々の子供によって、推奨のwaiting timeは異なるとされています。
(ママのテクニックや何日間観察していたかなど)
理論的に1週間くらいで赤ちゃんは自分で眠りにつく事を学んでいくとの事です。
 

2)カリスマ・ナニーのジーナ・フォード氏が提唱している「ジーナ式」

【改訂版】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座

【改訂版】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座

  • 作者:ジーナ・フォード
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2020/01/20
  • メディア: 単行本
 

 2007年に出ていた本ではあるのですが2020年1月20日に改訂されています。

300人もの子供の世話をしてきたことによる経験則から編み出されたもののようです。

先程のファーバーメソッドとは異なり、こちらは赤ちゃんの生活スケジュールを管理していく手法。この本を読んでみましたがちょっと複雑で読みにくい・・。

それくらいスケジュール管理をしっかり行っていくことがポイントの様子。

具体江的にはどのようなものかというと・・

 

【1日のスケジュール】

・起床時間は朝の7時ちょうどか?

・夕方に1時間以上寝かせていないか?お風呂は19時までに終わらせているか?

・19時までに寝室でね貸付を行っているか?

・22時に(意図的に起こして)授乳しているか?

・昼寝時間は適切か?

2~4週は5時間、4~6週は4.5時間、6~8週は4時間、8~12週は3.5時間、

3ヵ月以降は3時間・・と30分間隔で短くしていく。

特に昼寝のスケジュール管理がちょっときつい所ではあります。

ただ、このタイムラインがその月齢の赤ちゃんにとっての理想の時間帯であるようで、

スムーズに入眠させることが出来る様です。

それ以外にも、育児ノウハウが詰まっており、このジーナ式を導入するしないは別にしてベテランナニーのスキルを学ぶという点でも有用な本かと思います。

 

今の赤ちゃんの一人寝んねにおいては、この2つのメソッドが中心のようです。

 

私の所では、時期的に逸してしまいできなかったことは多々ありますが、ジーナ式の昼寝時間の漸減については参考にさせてもらいました。

ただ綿密にこなすのはやはり難しく、その時には昼寝は夕方は避ける、お風呂を定時に入れる(20時まで)でも対応は可能でした。

 

ただ、私が一番気にしているのは、愛着形成の問題。赤ちゃんが「泣いている」のは、

「何かを求めているから」その求めに応じず、器が整わないうちに一人で寝かせることが情緒形成の点からもどうなのだろうか?という事。

 

実際に、上記のメソッドには批判的な意見も多く、情緒不安や母子間の愛着形成に阻害が出る可能性があるのではないかなどとも指摘されている。

 

興味深い内容の結果が日本から出ていたので調べてみた。

 

「添い寝時における就眠儀式についての研究」

https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/36776/20150320134917599467/JEducSci_8_175.pdf

2015年に鳴門大学と兵庫教育大学が行っている4~5歳児の保護者414名を対象としたアンケート調査研究。子供たちが「就眠儀式」としてどのようなものを重視しているかについて調査している。結果としては下記のようなもが挙げられている。

f:id:takatakagogo:20200211220358p:plain

興味深いのは、性差の分析で男児に比べ女児は眠りにつく事に対して不安感を抱き香具師という傾向があったとの事。就眠儀式の降りには、

「お気に入りの寝具」、「一緒に寝てくれる存在」、「親からの働きかけ」

「身体接触」「リラックス」などが関連していたとの事。

つまりこのような行動によって、安心感を得たりリラックスしようという子供なりの発想がうかがえる。考察で過去の論文も引用されているが、子供たちにとっても「安心して眠れる環境をどのように作っていくか?」が重要であるとも記されている。

 

上記の論文の続編として2018年に

「添い寝が子供の信頼感・自立心・依存心にもたらす影響」

https://uedawjc.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1770&file_id=22&file_no=1

という興味深いタイトルで発表されている。

問題提起も私と同じで、海外における自立心養成のための個室一人寝んねをさせているが日本では現状あまりおこなわれてはいない。添い寝が子供の自立心や依存心にどういう影響をもたらすのかを調べた報告だ。

対象はとある大学の大学生たちにアンケートを行い、過去を振り返ってもらって添い寝経験と親に対する信頼感についてなどの調査を行っている。

結果、

①川の字で両親の間で寝ていた男児は女児よりも信頼感が高い

②子供を親の間の中央に置いた川の字形態の就寝は安心感や満足感に繋がる可能性

③添い寝経験が他社に対する信頼感を上げるには至らなかった

④男性にとって対人的信頼感を得るには母親の隣での就寝が効果的

⑤0~3歳において男性は女性より対人的信頼感が高かった→女性はこの時期は対人的信頼感がむしろ低いと考えられ、この時期の一人寝は控えた方が良い可能性

⑥自立心や添い寝の位置や期間の影響はなかったが、添い寝経験そのものに相関。この研究では添い寝経験有の女性は無しの女性よりも自立心が高い傾向があった

(添い寝経験と添い寝からのスムーズが脱却が女性では重要な可能性)

⑦男性では自立心と添い寝経験の相関は無かった→女性での関与が重要か?

という結果であったようだ。

この内容からみると、女性の方が添い寝の影響を受けそうな気配でもある。

論文中でも指摘されているが、「自立心」と「依存心」のバランスを鑑みた上で、

過干渉は子供の自立心形成の阻害にもなる事から、一つの節目として、

4歳あたりから添い寝から一人寝に移行させていくのがポイントになるか?

その際には、子供が「一人で寝たい」というサインを出すことが前提だろうが。

 

上記の内容を鑑みると、

すさまじく偏った判断にはなるだろうが、

男の子は早期の添い寝脱却の一環で

試験的にもアンケートベースである事と回答の曖昧さもあるため、あくまで参考という事にはなりそうではあるが・・

 

男:ファーバーメソッドやジーナ式の検討も視野にいれつつ、早期添い寝脱却を狙う

女:4歳から自発性を鑑み添い寝から一人寝んねに移行

 

といったところだろうか?

愛着形成と自立心のバランスを考えるという点で、我が家で狙っていくものとしては、

2人とも女の子なので、4歳から長女の状況をみながら一人寝んね移行を探る。

同時に次女がある程度大きくなったら、長女と次女を部屋で寝かせる・・。

そういう段取りで検討していきたいと考えている。

 

ところで・・ウチの子は本当に一人で寝る!と言ってくれるだろうか・・?

自立心を損なわず、信頼感を持ってくれるのなら明日にでも一人で寝てもらいたいのだが・・(涙目)