人生100年時代にむけた育児計画@育児休業パパ

40代の医療関係の仕事をしているADHDのパパ、ASDのママ、そしてHSCの長女(3歳)と期待の新人(次女0歳)が今後の100年時代を生き抜くためのアイデアや育児計画を検討していきます。晩婚化や男性の育児休暇も重要視される中、このワークライフアンバランスなブログがどこまで参考になるかわかりませんが突き進んでいこうと思います。娘たちが結婚することには後期高齢者になっていそう・・。そのためアクティブな後期高齢者になるための人生計画を立てていきます。

本当に5Gを導入して子供達は大丈夫なのか?テクノロジーの光と影

次世代の通信規格「5G」。

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見込みでは国内でも2020年から導入が決まる事になっている。

この規格は、世界を変えるとも言われており、現在の4Gの速度に比べて約100倍にもなる10Gbpsに達する見込みだ。こんな速度だったら、ゲームでも動画でもサクサク動くし大容量のデータ転送なども現在の比ではないくらいスムーズに行くだろう。

この高速回線はそれに加え、「多数同時接続」「超低遅延」を可能にさせ、通常、混む時間帯などの通信速度の減速を起こしにくいともいわれている。

よく、回線利用状況が混雑していると回線速度が遅くなるという現象もあったかと思うが、これがより繋がりやすくなると言うことでもある。

 

確かに色々と新たなビジネスチャンスが生まれてくることになるだろう。

 

だが強い光が差せば、それだけ濃い影も差す・・。

 

この記事を見て、「!!??」と思ってしまった。(ソースはともかくとしてw)

jisin.jp

昨年10月、オランダ・ハーグで駅前に設置した5Gのアンテナ塔から実験電波を飛ばしたところ、隣接する公園の木の枝に止まっていたムクドリが次々に墜落し、297羽が突然死した。 「鳥を解剖したが、伝染病といった疾患は見つからず、5Gのマイクロ波が鳥たちの心臓を止めたということでしょう」(上記サイト原文引用)

 

なんとなく、これってほんとに~?レベルではあった。

他に要因がないのであれば単なる偶然とも言いがたい・・。

これが本当ならばとんでもないことでもある。

 

これ以外に、米国で5G基地局が設置されてから、その近くにある消防署で複数の消防士が頭痛や不眠に悩むというケースもあったとのこと。別の消防署に異動したところ、症状は治まったとのこと・・。

 

子育ての福祉大国でもあるベルギーはかねてより「電磁波」に対して厳しい基準を導入している。現行のままでは不確かな事が多いため、携帯会社から規制緩和を求められていたが、環境大臣が要請を却下し5G導入を不可能にした・・という背景もある。

 

この真偽を科学的立場で検証してみたいと思い、論文などを引用してみた。

①電磁波は本当に人体にとって有害か?(科学論文レビュー)

そもそも携帯電話が出す「電磁波」。本当に人体に有害なのだろうか?

最初の出だしとして有名な話題は、2011年に世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が電磁波は「発がん性がある可能性がある」と公表したことだ。

さらに、Bioinitiative Working Groupと言う団体(電磁波についての検証を行った科学者と市民により構成)が電磁波における科学論文を集めてレビューしている。

bioinitiative.org

その数はおよそ2000近く。そしてこれらの研究の約72%で電磁波は脳に影響を及ぼすと言う結果を出している。(下記の図参照)

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(左側は高周波が神経系に与える影響、右側は電磁波の影響についてを示している)

※ただし、これらの報告はマウスなどの動物実験が主体である事や周波数の規格が異なっているところは加味しておかねばならない。

 

レビューはかなり広範にわたって行われているが、まとめると下記の通りとなっている

●電磁波が脳に影響を与えることは確実

●携帯電話を使用して数分で何かしらのeffectを生体に与える可能性

●むやみやたらな基地局を乱立することは健康被害を増加する可能性

●電磁波暴露が慢性的に長期に渡るにつれ、DNA修復遅延、免疫力低下、代謝低下など、恒常性が変化していることが確認されている(※動物実験)

●拠点基地の乱立で子供や青年の頭痛、集中力の問題、行動の問題の報告がある。

●同様に、成人の睡眠障害、頭痛、集中力の問題などを引き起こすレベルが普通の状態に比べ1,000〜10,000倍以上高い可能性があると指摘

●試験結果には男性の精子のDNA修復遅延、一部不妊症の試験結果もある。(興味深いのが、ポケットに携帯電話を入れていることが男性不妊のリスクとも記載されている)

このほかに、子どもに対する影響についての報告もあった。

米国小児科学会は、2012年「子どもたちは携帯電話の放射線による影響を受けている可能性を示唆。成人の脳と比較して、子供の脳は骨密度と体液の量が少ないため、脳の奥深くに大量のRFエネルギーを吸収する。携帯電話やその他のワイヤレスデバイスの標準は、この最も若く、最も脆弱な子ども達を守るために安全性を検討すべきだ」と述べている。つまり大人より子どもの方が影響を受けやすいと言うことだ。

また、胎児発達研究も公開されている。
携帯電話の放射線への子宮内被曝による発達中の胎児への影響は、ヒトと動物の両方の研究で観察されている。

Divanet al(2008)は、妊娠中に母親が携帯電話を使用した子供達と、使用していない母親の子供達とを比べ、感情的な問題が25%増加、多動性が35%増加、行動の問題が49%増加、交友関係の問題が34%増加した。(Divan et al。2008)。

にわかには信じがたいが、そう言う結果も出ている様子・・。

 

話はそれるが、最近ASDやADHDの子も増えている(我が家もそうだ)。

下記は発達的な問題で指導を受けている生徒数の経時変化をみたもの。

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発達障害は年々、日本で増えているのがわかる。

 

また、同様にアメリカでも増えている傾向が指摘されている。

2000年から2010年までの間にアメリカでは2倍、ADHDは1.5倍に増えたとも言われており、これはADHDなどの診断基準が変わったことや発達障害の認知度向上、また診断の強化などによって見えていなかった実態が見えてきたと言われている。

 

私個人の勝手な仮説だが、もし上述の電磁波などによる影響でそうなっているのならば、環境因子も本当は考えなければいけない要因なのかもしれない。

理由として、この2000年から2010年にかけて、

①電波拠点(アンテナの数が増えている時期)

②携帯電話の普及

③電波規格が2Gから3Gに移行

④子育て親のスマホ常習

などのタイミングと一致しているからだ。

 

ただこの実態を見ている報告は見当たらないのが現状。単なる仮説です💧

 

今回、引用した上記の研究団体が評価している論文は、ヒトや動物実験が入り乱れている点、また当時の携帯電話の規格は2Gや3Gであり、現在の4Gや今後の5Gと規格が違う事もあり、実態を直接反映しているわけではない。

さらに小規模で質の悪い研究も含まれるのは注意しておかねばならない。

 

このレポートで問題視されていたのは、安易にアンテナや電波塔などの基地増設は電磁波を増幅させるため安全性のリスクが高まる可能性があるという点であった。

 

②20年越しの研究結果、長期にわたる電磁波の影響

その他の大規模な観察研究も行われている。

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これはU.Sの国家毒性プログラムの研究で、イタリアの研究院と共に検討した研究。1999年から継続的に研究が行われていたが、2018年に最終報告が開示された(およそ20年越しの研究結果)

マウスやラットの動物実験ではあるが、2Gや3Gの周波数の「電磁波を照射した群」と「照射しなかった群」に比べて、雄ラットで心臓と脳に悪性腫瘍のリスクが増加、また雌マウスでは副腎に良性腫瘍発生のリスクが増加していたと報告した。

一方で電磁波を照射された雄ラットでは逆に生存期間が長いという結果になった。これは「一般的な高齢のラットの死亡原因である慢性腎臓障害が軽減されたため」とされている。

マウスやラットの一生涯を通じて得られた知見でもあるが、この研究結果には懐疑的な眼がむけられており、癌が発生したのは高周波を当てることによって生じた熱により誘導された物ではないか?とされる説。ヒトにおいては直接健康被害に当たるとは確定できないということも言われている。実際に発癌したが寿命が延びていると言う点もなんともいえないポイント。電磁波が癌を誘発すると言うことは示唆されたが、ヒトにおける直接の健康被害を実証するまでには至らなかった事がポイントだろう。

 

③更なる再現試験 COSMOS study

結局、更なるヒトでの再現性データが求められており、現在はさらに大規模な研究が進められている。

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これはCOSMOS Studyと言われており、欧州(フランス、イギリス、オランダ、フィンランド、スウェーデン、デンマーク)で実施している大規模観察研究(2007年開始)

携帯電話を利用している30万人を長期追跡することで、悪性腫瘍や良性腫瘍の発生、神経疾患、脳血管系疾患、頭痛、睡眠障害などのリスクを評価を20年以上長期にわたり追跡調査をしていくもの。現在は2017年までの進捗解析を行っているようだ。

結果開示までにはまだまだ時間がかかるだろう。だが5Gの導入は待ってくれない。2020年を皮切りに各国でも導入されていくことになる。

 

これらの研究も大事ではあるが、これから生まれてくる子ども達、またこれから次世代を担う子ども達にどれだけ影響があるかの大規模研究は見当たらない。個人的は次世代を担う子供達の健康被害が本当にあるのかどうかが知りたい・・!!

 

③まとめ(5G導入における科学者達の声)

常に電磁波にさらされる環境。それが自然にとってどれだけイレギュラーな事なのか?

実際に各国では大小様々ではあるが、5G導入に反対する市民団体も増えてきている

www.businesswire.com

42カ国の科学者248人を代表する顧問団によって国連環境計画(UNEP)に電磁界(EMF)がもたらす健康被害の防止を訴える上告が提出されたと2019年7月に発表されたばかりだ。私もいち研究者として、安全性の確立していない過度な科学は人類の本当の福音となるかどうかは懐疑的だ。ぶっちゃけて言えば4Gの安全性も不明。

 

携帯会社のサーベイや、海外のニュースでは人間に直接の被害はないと言うことも報告している。

www.livescience.com

携帯会社のサーベイはこちら

https://www.gsma.com/publicpolicy/wp-content/uploads/2017/07/GSMA_MMF_RiskCommsGuide_FINAL.pdf

 

ただ、5G回線は人類未到の領域。

なぜ5Gが怖いかというと、今までに使われてこなかった28GHz(ギガヘルツ)帯という非常に高い周波数帯を使うこと。さらに届く電波が短いため、拠点を今の規模よりも増やさなければならなくなる5G導入の際は、現在の3Gおよび4Gアンテナに比べて数百倍のアンテナ設置を行わなければならないということになる。

 

今の4Gで不満足なのだろうか?

5Gが導入され、大容量のデータ転送ができるようになり、それが人類にとってどの程度恩恵を得ることができるのか?だれがどう「得」をするのか?

そこのリスク&ベネフィットが分かってからでもいいのではないか?と個人的に思う。(経済界は待ったなしでそれを許さないのだろうが)

 

今回、ベルギーが「4Gでも充分」と判断し、5G導入を見送ったのも一つの英断だと思う。ビジネス促進と安全性の秤にかけたところ、国民の安全を守ったのだろう。

 

科学の進歩は素晴らしいことではあるが、それが人類の健康を害してしまっては元も子もない。物事の真実が分かる前に5Gは導入されるのだろうが、健康被害が増えないことを願うばかりだ。

怖いから5Gは見送っておこうと思っても、環境が整えば、携帯を持たなくても常に高周波にさらされることになる。ヒトも自然も動物も逃げられない。人生100年時代どころの話じゃないなと改めて痛感した・・。

 

個人的には、この状況下で子どもをどうやって守っていこうか・・?で思い悩む。

頭が痛い。(電磁波の影響?💧)