人生100年時代にむけた育児計画@育児休業パパ

40代の医療関係の仕事をしているADHDのパパ、ASDのママ、そしてHSCの長女(3歳)と期待の新人(次女0歳)が今後の100年時代を生き抜くためのアイデアや育児計画を検討していきます。晩婚化や男性の育児休暇も重要視される中、このワークライフアンバランスなブログがどこまで参考になるかわかりませんが突き進んでいこうと思います。娘たちが結婚することには後期高齢者になっていそう・・。そのためアクティブな後期高齢者になるための人生計画を立てていきます。

「寝る子は育つ」を科学的に分析してみた(睡眠学習の効果は?)

先日、「東大に入るような子のライフスタイル」についての記事を書きました。

 

 

やっぱり頭がいい子はちゃんと「成長ホルモン」がでる時間帯にきっちり寝ている物なのだな~と改めて感心した次第です。(私も子供の頃にもっと早く寝ていれば・・今頃ハーバード大学ぐらいに・・)

 

はっ!! 現実に帰ってきました。取り乱してしまって申し訳ありません。

 

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成長ホルモンが出る時間帯に寝ることが子供達のためにとって非常に良いことは分かりました。では、睡眠が学習能力に与える効果はどうなのか?それを検証してみたいと考えています。

 

【成長ホルモン】

まず成長ホルモンなのですが、ダイレクトに人間の成長に関わるだけではなく、心身的な疲労回復や組織や細胞の修復に関わると言われています。子供にとっての成長の側面だけでなく、恒常性を保ったり、身体を維持する上で重要なものになります。

大人にとっても「若返りホルモン」と言われていますよね。

学習面を語る前に、まずは成長に伴う脳形成をしっかりせねばなりません。

その点でこの成長ホルモンは欠かすことができない物になります。

 

成長ホルモンを出した後は、下垂体という部分からコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは女性が特に多く分泌しますが、エネルギーを脂肪に変えて、起きたときの準備をするホルモンです。リズムが悪いと、成長ホルモンが出きってないのにコルチゾールが分泌されてしまうという事にもなってしまいますし、睡眠不足になるとさらに太りやすいというのはこういう理由があるからとも言われています。

寝不足で運動不足の子は太りやすいというのはこういう背景もありそうです。

 

【記憶はどのように整理される?】

睡眠は先ほどの成長ホルモンを出すと言う点で重要ですが、もっと大事なこととして、起こった事を「記憶」し、それを整理し、集約してまとめる事が必須になります。

その日に学んだこと、行動して感じ取った「情報」をまとめる作業ですね。

これは学習面でもかなり重要な要素でしょう。

では実際にこの情報をまとめるにはどれくらいの睡眠が必要なのか?

それに関する研究も行われています。下記の論文はアメリカから出た論文で、人はどれくらい睡眠時間を短くすることができるのか?を検証した論文です。

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(注)これは子供ではなく成人での検証(48名の21~38歳を対象)

この48名を4つの群に分けています。

①3日間睡眠を取らない群

②毎日8時間睡眠をとる群

③毎日6時間睡眠をとる群

④毎日4時間睡眠をとる群

これらの群で認知機能・注意力・運動不足にどう影響が出るかを調べています

4,6時間睡眠の群は時間と共にこれらの機能の低下が確認されたのですが、8時間睡眠の群はこの試験の間(14日間)、これらの機能が全く低下しなかったとのことです。

意外なことに、6時間睡眠の群は2日間睡眠を取らなかった群と比較して同程度の機能であったとのこと。

この研究団体は8時間を最適な睡眠時間として打ち出しており、6時間以内の睡眠は眠気を感じないとしても「睡眠負債」を負っている可能性がある。と示唆している。

 

や・・やばい。私はモロに6時間睡眠。というか、日本人の睡眠時間は下記の通り。

子供はともかく、大人はちょっと厳しいのかもしれないです・・。

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ですが、これはあくまで、この14日の期間のことをさしている事と、各々の睡眠の質については触れていないところが注意するポイントかもしれません。日中に睡眠不足を感じるのならば、その人にとっての睡眠不足には間違いないでしょう。

加えて・・6時間以内の睡眠程度では認知機能を維持できないと言うことは・・。

一夜漬けや短期集中の学習効果は限定的なのかもしれませんよね。

やはり継続して睡眠の担保を取った学習方法が最強の勉強法なのかもしれません。

 

その他にも、寝ることは記憶の整理の点でも重要と書きましたが、記憶の広がりの重要性も指摘されています。

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 ヒトは寝ている間に、学んだ範囲だけではなく、新しい言葉を学んでいる可能性が発表されています。スイスのベルン大学からの報告です。

具体的に言うと、寝ている間に様々な外国語を聞かせておくことで、言語数や語彙数が増えるか?と言うことを研究です。

ヒトは深い睡眠中に、一つの言葉から連想される情報(類似単語のペア)をつなぎ合わせてそれを寝ている間に結びつける能力があるかもしれないとの事。

神経系の拡がり(シナプス)の拡がりのように、脳内の情報ネットワークを強化する上でも重要なのですね。

この点で考えれば、ヒトがなぜ物事や事柄をストーリー形式で記憶するのかがよくわかります。

睡眠中のネットワークの拡がりが起きた後にも続くことは凄いことだと思います。

子育て7不思議(?)の一つで、子供が「教えていないことを勝手に知っている」

というのは、ひょっとするとこういう所にあるのかもしれません。

 

これは深い睡眠=ノンレム睡眠時に起こっていると言われています。

つまり、この情報の拡がりを認識する上でも睡眠時間の確保は非常に重要と言うことになります。

 

この実験はある程度成長した学生を対象にしていると言うこともありますので、幼児教育ではまだ向いていないかもしれません。幼児の場合は日中に交わした言葉の整理をするかと思いますので、睡眠前にCDを聞かせたりとかは不要かも。絵本の読み聞かせくらいが良いかと思います。

 

ひょっとしたら睡眠前の絵本の読み聞かせなどが影響しているのかも?別のデータでは、ビデオやCDでは語彙は増えないが人を介した場合に新しい語彙に繋がっている。と言うデータもあります?

幼児への語りかけ育児がいかに重要なのかはこういう所にあるのかもしれませんね。

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

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