人生100年時代にむけた育児計画@育児休業パパ

40代の医療関係の仕事をしているADHDのパパ、ASDのママ、そしてHSCの長女(3歳)と期待の新人(次女0歳)が今後の100年時代を生き抜くためのアイデアや育児計画を検討していきます。晩婚化や男性の育児休暇も重要視される中、このワークライフアンバランスなブログがどこまで参考になるかわかりませんが突き進んでいこうと思います。娘たちが結婚することには後期高齢者になっていそう・・。そのためアクティブな後期高齢者になるための人生計画を立てていきます。

あなたは朝型人間か?夜型人間か?超朝型人間の遺伝子がついに解明!

私は夜型です!

そう思っていました。結婚して子供を育てるまでは。

いっつも夜の12時くらいまで起きて、朝の6時に起きてました。

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そんな人間が・・今は完全朝型人間に!

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その理由は・・3歳と0歳の子供に付き合っていたら9時~11時に寝ることになるから

さらには、自宅に帰ってからはパソコンすら使えない。仕事もできない。自分の時間がない。のパパ泣かせの3拍子!!そのため、22時には遅くとも就寝し4時に起きるというライフスタイルに転向しました。うちの家訓は早起き家庭です(笑)

 

意外や意外・・なんとなく自分に合っている。

夜にお酒を飲まなくなったせいか?(笑)

とにかく、寝不足は元々だったが、意外にすっと寝れてパッと起きれる。

自分自身が超朝型人間なのかと勘違いしてしまう😃

 

自分の人生の中で睡眠は4分の1から3分の1を占めます。

自分のタイプを知っておく上で重要ですし、人生100年時代において重要な概念かと考えました。そんなこんなで科学的にどうなのかを調べてみましたので報告します😉

 

まず定説としてあるのがサーカディアンリズム(概日リズム)。

つまり各々の体内時計がどうなっているのかと言うことが大事ですね。

自分の中での最適なリズムはこのサーカディアンリズムが決めている。

これを変えようにも変えられないのが現実です

 

前提として、大体7時間睡眠を確保することが望ましいというのは海外でも国内でもコンセンサスは取れてきているのは有名な話ですね。

 

しかし、この7時間睡眠すら必要のない可能性のある特殊な人がいることが過去から報告されはじめてきています。いわゆるショートスリーパーです。

ショートスリーパーと言えば、短い睡眠時間で事足りるスーパースターという印象ですが、医学的にはどのように考えられているのでしょうか?

それに対するアプローチをしているのが下記の論文となります。

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上記報告は、サーカディアンリズムにおける「睡眠相」がずれている人がどの程度いるのかを調べた報告で2019年8月に報告されたばかりのものです。サーカディアンリズムというのは1日を24時間として体内時計が設定されているリズムのことを指します。

アメリカのクリニックに訪れた睡眠時無呼吸・睡眠障害外来に来た患者2422人に起きる時間の聞き取り調査を行った報告で大規模な物ですね。この論文の要点を紹介する上で2つほど注意事項があります。

(注意1:聞き取り調査のため凄く偏っている可能性)

(注意2どうも日本の基準とずれているため、一般的な睡眠障害として見てもらえれば良いかと思います。)

 

さて、要点ですが、この論文では概日リズム睡眠障害としてどの程度の人がいるかをまずは報告しています。ライフスタイルの聞き取りの結果・・

●ASP(Advanced sleep phase syndrome:睡眠相前進症候群)が300人に1人

※例として夜の8時台から眠くなり夜の3時位に目が覚めてしまう

●FSAP(familial advanced sleep phase :家族性睡眠相前進症候群)が475人に1人

※睡眠時間が4時間程ずれている

※時計遺伝子 PER2 の変異と関連。最近ではCSKD1D や PER3 の変異が関わる?

●ASWPD(advanced sleep-wake phase disorder:睡眠相後退症候群)が2500人に1人

※睡眠相が前後でずれている人

と同定されました。

 

ASPは「夜は8:30までに就寝し、朝5:30までに目を覚ます」と回答した人をカウントしています。このASPの8人中5人が「家族も超朝型人間だった」と回答していたとのことです。結論として300人に1人という割合は研究者側も当初の予測より多い結果だったと述べています。

 

この超朝型は生まれつきの遺伝子突然変異が原因だと考えているようで、実際に家族にも超朝型の人がいた5人中2人で遺伝的な変異が同定されたとの事です。若年者や家族歴のある被験者において確認された遺伝子変異群としては・・

TIM、DEC2、PER2、CKIθ、PERIOD3、CRY2などの変異が絡んでいたとのこと。

この中で、DEC2は同じグループが「ショートスリーパー遺伝子」としてすでに同定しているものでもあります。

ただこれらの変異は別の側面も持っており、家族性偏頭痛(CKIθ)や抑うつ効果の(PER3)等との相関をはじめ、癌や糖代謝や行動・双極性障害との相関などがある事が知られています。つまりこれらの遺伝子が変異しているということはこれらの疾患のリスクにも関わる可能性があると言うことです。

これらの遺伝子変異は超朝型人間をもたらすかもしれないが、その側面として様々なリスクもあることを考慮しておかないといけないですね

 

ひょっとすると・・私の場合はASPに当てはまりそうな気配・・と思っていたが、

下記の遺伝子変異群がもたらす疾患には今のところ私は関わりがない。加えて家族歴もなさそうなので一安心。

 

一見、朝型人間体質はいいものかな?と思いきや他の観点で見るとリスクがあると言うことも頭に入れておく必要がありそうですね。

つまりショートスリーパー「超朝型人間」が健康か?と言われれば「そうではない」と言う事でしょうかね?

 

一方でこういう報告もあります。

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上記研究の共著者からは逆の論説もだしています。

超朝型のメリットとして平日や休みも関係なく朝早起きをすることになり、寝だめなどをしにくい傾向があるとのこと。睡眠時間は長すぎても短すぎても駄目ですが、週末に寝だめする事のリスクの方が高いとしています。

加えて夜型の睡眠は2型糖尿病や心臓病のリスクと相関しているため、朝型にする事でこのリスクを軽減することも可能性を示しています。

 

今のところ、自分自身がどういう突然変異なのかを知る由はありません。高額な自由診療の結果、遺伝子検索をされるのであれば話は別ですが・・💧

 

ただ遺伝子の突然変異までは行かないまでも、持病がアリ悩んでいる人は睡眠のパターンやリズム障害である可能性もあるかもしれません。睡眠障害を見てもらえるクリニックも増えているので、今のうちに調整することも大事なのかもしれませんね。