人生100年時代にむけた育児計画@育児休業パパ

40代の医療関係の仕事をしているADHDのパパ、ASDのママ、そしてHSCの長女(3歳)と期待の新人(次女0歳)が今後の100年時代を生き抜くためのアイデアや育児計画を検討していきます。晩婚化や男性の育児休暇も重要視される中、このワークライフアンバランスなブログがどこまで参考になるかわかりませんが突き進んでいこうと思います。娘たちが結婚することには後期高齢者になっていそう・・。そのためアクティブな後期高齢者になるための人生計画を立てていきます。

加熱式タバコ 自分の健康は大丈夫?子供の前で吸っても大丈夫?

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紙タバコより、加熱式タバコの方にもうほとんど切り替わったのではないか?

と思えるくらい、良く町中でみかける「加熱式タバコ」。

実際に日本たばこ協会のデータを見てもそうなっていた。(まだ紙製は多いけど)

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【引用】日本たばこ産業ホームページ資料から

 

実際に紙タバコの売り上げは年々落ちてきているのも見て取れる。

(橙色が2019年度売上を示している。)

 

紙タバコに比べて加熱式タバコが選ばれる主なメリットは下記の通り。

①健康所の悪影響が少ない可能性

②周囲への影響が噛みタバコより少ない

③デザインがタバコよりもスタイリッシュ

④たばこのにおいが体や髪につかない

⑤ライター不要

⑥煙と炎が出ないため子供でも安心

⑦禁煙の導入として最適

等と言われている。

 

じゃあ、この加熱式タバコ。本当に「無害なのか?」と言われればそうではない。

様々な角度からその問題点が指摘されている。

今日はそれをまとめてみたいと思う。

 

まずは自分の健康面から

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【引用】 2018 Nov;27(Suppl 1):s30-s36.

この論文は2016年にフィリップモリス社がFDAに申請したが、却下されたために追加で検討した内容をまとめた調査論文です。

元々、タバコにおける有害な成分は93個同定されていたがこの論文中では40個のみ報告されてます。しかし残りの53個は公表されてません。(ですが実際には含まれていて、このうちの50個は発がん性物質であったことが明らかになっています)。

 

医学情報サイトの「Care net.」にこの論文も紹介されています。そこの文中にも下記のような記述があります(この論文には直接の表記は無い)

https://www.carenet.com/series/newtab/cg002400_006.html

実は、フィリップモリス社はこの米国での申請過程における補足資料で、113種類の化学物質が測定されたという結果を一度は報告していました(前述の58種類のうちの56種類の他に、それ以外の57種類が報告されていた)。同社は、報告した58種類のうちの9種の有害物質ではアイコスの方が量が少なかったことを根拠にして、“紙巻タバコと比べて有害物質が約90%低減している”と宣伝・広告しており、この9種類以外の物質量については言及していない(原文引用)

この57種類も補足資料で公開されているようだが、紙製タバコよりもアイコスの方で高い含有量であったことが報告されている。その数は驚くべきことに56種類の化学物質におよび、このうちの22物質で200%以上高く、7物質では1000%以上高い事が報告されていたようだ。これらの物質の有害性はまだデータが未知数であり、この時点でどうみても安全性が高いとは言い切れない状況となっている。

この中でも有害なものはすでに同定されている。

フラノン(紙製タバコの2倍以上含有)は細胞実験でDNA損傷を誘発する事が確認されている。この物質が気管から肺に入る過程でどういう障害をもたらすのかはまだわからないという・・。

さらにグリセロールやプロピレングリコール(紙製タバコの5倍以上含有)も肺に対する影響は全くもってわかっていないという・・。

フランメタノールという物質も含まれており、目、鼻、のど、皮膚への刺激性があり、脳神経系にも影響すると言われています。

挙句の果てには、3-クロロ-1,2-プロパンジオールという物質も含まれており、高濃度での細胞実験で突然変異を誘発する効果が確認されている。ラットでは腎臓がんや精巣がんが増加したとう報告もあると言われている。。

 

2019年5月、FDAは米国において加熱式タバコ(商品名:IQOS、フィリップモリス)の販売を許可。実は色々出ている加熱式タバコでは初の認可になる。

 

これだけの有害な物質やまだ害が同定されていない物質を含む「加熱式タバコ」。

低リスクと呼べるのは紙タバコに比べてであるかなと思っていましたが、紙タバコ以外の害も考慮しなければならないかと思います。決してリスクが低いものではないという事ですね。

 

ある加熱式タバコのパンフレットには下記のような記載があるようです。

「“有害物質約90~95%オフ”、“9つの有害性物質を紙巻きタバコに比べて大幅に削減”の表現は、本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものではありません」

実際にあるこれだけのリスクをこの文言だけで切り抜けている様子。

 

はっきり言って、これだけのリスクがある物を子供の前ですっても大丈夫なのか?といわれると「No」という人が大多数を占めると思います。

炎が出ない分、子供にとっての事故のリスクはないでしょうが、新たな健康被害は無視できません。

 

行政によっては厳密にこの「加熱式タバコの路上喫煙」を規制していない所もあります。ですが、これだけの有害物質を出すという事を前提で考えれば、路上喫煙も周りの方々にリスクがあると言っても過言ではないかもしれません。

 

 

ケアネットというサイトでは日本動脈硬化学会のプレスセミナーでは、この加熱式タバコの有害性を指摘しています。

https://www.carenet.com/news/general/carenet/48430

加熱式タバコも紙製タバコ同様の規制を設けるべきだと言われており、受動喫煙率低下のための施策も重要と述べています。

「受動喫煙率が低下し動脈硬化性疾患や呼吸器疾患が最大39%も減少した」とし、「動脈硬化性疾患の予防・治療には、受動喫煙を避けることが必須。正確な情報伝達・啓発が必要 」と訴えた。(原文引用)

 

少なくとも、煙が立つことも事実ですし、少なくとも加熱式タバコも通常のタバコと同じ規制を設けなければならないのかなぁと個人的には感じてしまいます。

 

新型タバコの本当のリスク アイコス、グロー、プルーム・テックの科学

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子供たちや吸わない人たちの健康のためにも「加熱式タバコ」は常に議論の対象に上げられることになるでしょうね。

 

タバコは私も吸っていましたが、早々に止めれてよかった・・とそう思います。