以前書いたこの記事、私がイクメンという言葉を使わなくなった理由を掲げてましたが、関連する書籍がでていたのでKindle版で読んでみました。さっくりと読めましたが、これからの夫婦間をどうしようかなぁと自問自答させられる本でしたので紹介してみたいと思います(ちょっとだけよw)
今の社会は ダイバーシティという名の下、女性が活躍しやすい社会になっています。
実際、育児や家事という足かせを外されたら女性も大活躍できるでしょう。
その傾向はこれからもどんどん続いていくでしょうが・・その中で男はいったいどうやって生きていくべきなのか?
この本は、色々なジレンマを抱えた男性のインタビューを題材としています。
少なくとも今まで通り、女性は家庭に入り専業主婦でやっていく。。とか言う単純な話では無くなってきますね。
男性も家事育児に参加し、妻のサポートを行う機会も増えます。
「イクメン」と言う名の下に、理想の父親像に悩み、家庭をサポートしながら仕事に打ち込み、この「イクメン」とかいう言葉のプレッシャーに耐えながら・・。それを尻目に自分より出生していく妻の背中を見る・・
そういう男性がインタビューに答えています。
妻がキャリアを活かしてどんどん前に進む。一方男は中途半端になり立ち往生。
一瞬、自分を置き換えてみるとぞっとするところでもあります。
この男性の物語は実際に本を読んでみて確認してみてください。(笑)
今は私も子育て真っ最中ではありますが、いつか子供達も巣立つ日が来ます。
子育てをしながら、キャリアを深めていた妻が「卒母」するのです。
この本のキーワードに「卒母」と言う言葉がある。
母は子育てを卒業した際に再び羽ばたける。そして、その切り替えは早い。
一方で父親はどうなのだろうか?子離れとしての「卒父」ができるのか?
これからの時代、育休が男性も進むにつれて、子供への思い入れも強くなるでしょう。
実際、私も仕事と子育ての板挟みとなり、仕事上のキャリアと子育ての重要性が半々近くまで占めるようになってきました。
子育てに力を注ぐことは良いことではあるが、その思い入れから離れられるのだろうか?子育てのあまり仕事が中途半端になり昇進できていたのに選ばなかった事を後悔するだろうか・・?色々とあること無いことを考え始めてしまう。
実際、失恋したときも案外うじうじしているのは男性側だったりする。
様々な要因があるが、自殺統計では1978年から2018年までにも男性が多かったり・・
時代背景や家庭を維持するという責任の所在などの要因はあるだろうが、男性の方が撃たれ弱かったりするのかもしれないですね。それに今後シニア層に移行するに当たり高齢者自殺が増えてくることも警鐘がなされています。
その中で、育児に携わってきたパパがもみくちゃにならないようにしなければですね。
妻が家庭を卒業した際に、男性としての自分に何が残っているのか?
・子育てに全く協力しなかったため妻に相手されず、妻は自分のキャリアに進む?
・イクメンだったパパは子供しか見ていなかったため、卒父ができないまま?
・妻の背中を見ながら仕事も家庭も中途半端なまま終えてしまう・・?
そんな状況で悩みもだえる事もあり得るかもしれない。
少なくとも、子供に関連したキャリアの在り方は男性も変わってくると考えます。
子育てが終わったら男性は用済み?
もっと過酷なことを言うと、交尾が終わった後の雄カマキリくんが雌カマキリちゃんに食べられてしまうような現象もありえる?
そうならないように普段から妻と子育て以外のパートナーシップを結んでおくことが重要では無いかと考えるようになりました。
私自身、育休を通じてこのことを再確認できたのは大きかったです。
ただし注意が必要です。妻とは子育てのパートナーだけでは成り立ちません。
ママとの共通の話題は子育てかもしれませんが、伴侶としての共通の話題も大事。
妻は人生としてのパートナーである原点も考えなければなりませんね。
世のパパさん。
ママと子育て以外の対話ができていますか?
子育てが終わった後にパパはママのことをなんと呼びますか?
世の中には相手のことを考えていても伝わらない、感じ取れない、成り立たないなどといった不条理もあるのが現状かもしれません。
ですが、今できることは積み重なるエラーを少しでも減らすこと。
待ち構える災害を防ぐために備えと対策をきちんとしておくことかもしれません。
この本のタイトルである「夫婦の幻想」のように、過去に誓い合ったことが蜃気楼のようにならないためにも、側にいる伴侶が「ママ」「母」としてだけの認識であるという概念は捨てなければなりませんね。
うちももっと対話を増やさないと・・。
子育てが終わったらバリバリっとおいしくお召し上がられてしまうかもしれない・・。

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