40代まで生きていく際に思ったこと、悟ったことはたくさんある。
今の地位を手に入れるために失ったものや病んだことも。
結果手に今になって入れかけているのは「したたかさ」。
この「したたかさ」が自己肯定感にとって必要なモノであると思っている。
アドラーの心理学における「嫌われる勇気」の概念に近いところがあるかな?
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
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誰も皆、何かを犠牲にしながら成長を遂げていると言っても過言じゃ無いだろう。
それは時間?それとも体力・・?中には命を削る思いもあったりするだろう。
個人経営で頑張っている人も、会社勤めで頑張っている人も、
自分自身のため、家族のため気を遣いながら頑張ってきているのが現状だ。
気を遣う事は大事だ。
これが日本の最も大きなメリットでもある。
「おもてなし」文化を始めとして各国から大きな評価をもらっていることも事実だし、
何より他者を気遣える共感力はヒトとして生きる上で重要だ。
だけど、それに押しつぶされることも多い。
他者理解をすればするほど振り回される。後手に回るし置いて行かれる。
相手を思いやるばかりで自己肯定感が育たない事もある。
したたかに生きて、自分に降りかかってくるストレスの渦を回避し、自己実現、また新たなアイデアを産む余裕を作っていく必要がある。
このしたたかさは、いわゆる「受け流しスキル」「切り返しスキル」
この攻守をうまく使うことがしたたかに生きる源流になるのかな?と思っている。
具体的にしたたかさってどういうもの?
・友達に誘われても気乗りしなかったら、きっぱり断る(ただし表現を気をつける)
・友達や同僚に「どう思われてるのかな・・」と考えすぎるよりもどうせ悩むのなら「どうやったらできるのかな・・」で悩むようにする
・友達とけんかしても、ちょっと考えてメリットが無いと考えたら自分で謝る
・他者は他者、自分は自分と割り切れる力を持つ
・プライドや意地も大事だけど、それじゃ自分の意見を通せない・・などと考えられるようになる。意地はメリットを生まないことを識る
・真面目そうにみせておいて、実は不真面目ちゃん(ギャップにファンがつく事も?)
・いちいち相手の反応を気にした行動を取らない。
・やることはきっちりしながらも、サボるところはサボる
・頑張ってる感を意識してみせず、ひょうひょうと自分のペースで結果を出す
・口コミや他人の評価なんて別に気にしない。そんなので命まで取られ無い。
・他人と同じ。というよりもいつも抜け道を模索するマインドを持つ
・駄目だったら固執せず、ゆるふわっと方向転換も
・あの子何考えてるか分からないわね。を褒め言葉と感じる。
などなど(もちろん合法の範囲内でやらなきゃ駄目だよ)。
ひとにやさしく、他者を理解し、ともに歩む。
こういう教育は重要で美徳だが、それゆえに子供達の足かせになる事もある。
子供の自由意志を阻害するものであってはならないと考えている。
他人よりもまず自分、ともに歩むが思考は別。位がちょうど良い事もある。
実際にglobalと仕事をしていると良く感じる事でもあるが、
「意見を言えない」「自己主張ができない」「反論できない」
「感情的になって論理性を失う」「欲が無い」などと日本人は思われがちだ。
他国ではまず自己と家族を最優先。他者のことを考えるのは2の次・・どころか下位。
だからこそ、異文化である日本のおもてなし文化には興味を持つのかも?
ただ興味はあったとしても、自分自身のライフスタイルは変えないだろう。
他者理解は自己理解があってこそ成り立つと言うことを知ってそうだから。
この自己理解と他者理解のバランスは日本の子供の視野をどう変えるのだろう?
子供の頃の視野は狭い。だっていつも同じ所に通い、同じメンバーと授業を受けるという閉鎖的な環境で育っているから。
このコミュニティーは固定されており、基本的に皆と同調することを求められる。
今でこそ思うが、よほどの他者理解が無ければ生きていけない環境。
だからこそ、自己肯定感を事前に養っておかないと他者を気にしてしまうあまり、心を病んでしまう子もでてくるのかもしれない。
小学校や中学校、高校などと狭い環境では疲れても逃げ道は無くなってしまう。
この時期に他者との適度な距離感を持ち、ひょうひょうと自分のやりたいことができるようになっておけば社会に出ても心の整理がしやすくなるだろう。
※振り返ってみれば自分もこうだったらより良い生活を送れていたのでは無いかと・・
割とマジで考えることがある。
自分の在り方や、教育の在り方も見直されるべきなのかもしれないなぁ・・。
そのためには
①もっと「異国」に触れさせて上げる事
②家庭内で自己肯定感の在り方を教育
③ディベートとコラボレーションの原理を識る
④子供の夢と目標からの逆算教育
⑤自分で取捨選択刷る筋道(親の介在無し)
⑥自分のやりたいことや好きなことをイメージさせる取り組み
⑦他者と変わっていることこそが最も大きな「個性」であることを学ばせる
他にもたくさんあるが、まずはこれらをどう親が計画し、実際に実行して、その時の子供の反響を検証して、次の行動を取るか?が重要となる。
ビジネスで言う「PDCAサイクル」は教育にこそ重要である概念と考える。
そして何よりも上記のアクションをとりながら・・。
子供自身の中で自己理解と自己肯定感が養われている状況でこそ、他者理解に近づける教育を施す最も良いタイミングと「勝手に」考えている(私個人の意見ですけどね)
自己肯定感ばかりメキメキ強くなると、単なるわがままちゃんになってしまうから。
他者理解のベースを持ちながらも、自分の主張や意思を押し通すためのしたたかさも持つ。こういう人が成功してる人には多いような気がする(イメージ)
このセンスを磨いていかないと今後の非情な世界では生きるのに悩んでしまうだろう。
今でこそ理解しつつあるこの「したたかさ」。なるべく子供時代に持たせてあげたい。
子供時代にドロップアウトする人をひとりでも少なくするために。
これこそが少子精鋭化を図る上で有用そうな行動じゃ無いか・・?
と、3歳長女がお絵かきをしているときに考えていた・・。